スローターハウス5/カート・ヴォネガット・ジュニア

★★★★★

ここでも度々、紹介しているが個人的にSF好きな面があるのか、またしてもSFモノになってしまうのであるが第二次世界大戦を舞台を中心に主人公が時間旅行を繰り返す物語。戦争・暴力・死といった無機質で凶暴な抗いのないものは誰のせいでもなくて、どうする事もできないけど、でもやっぱり人生ってそんな事ばっかり言っててもつまんないよね。なるべく平和がいいよね。って事を独特のセンスとユーモアでうまく仕上げている。悲しみや痛みの分かる人間の優しさほど生々しくて温かい。ちょっとした哲学書なんかよりずっとオススメ!大学生くらいまでには読んで欲しい一冊。